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さつまいも パプアニューギニア高地人 窒素固定 海藻 腸内環境 酪酸菌

「さつまいもブームは確実に来ています。ここ数年、ビューティ系の著名人やモデルさんがこぞって『焼きいもダイエット』というワードを盛んにSNSに投稿したことが大きい。海外でも台湾やシンガポール、中国では、日本のさつまいもを使った焼きいも店には行列ができるほどの人気です」。

「さつまいもブームが本格化したのは2010年頃。いわゆるねっとり系と呼ばれる品種が広く知られるようになってから。その代表格である紅はるかは蜜もたっぷりで、焼くとねっとり甘い。戦後から長きにわたって粉っぽくてさっぱりとした甘みのホクホク系の品種が主流でしたが、’90年代に入ってから、濃厚な甘みを持つねっとり系の品種が人々の胃袋を掴んだんです。

「さつまいもは穀物と野菜の両面を持っている準完全栄養食品とされています。食物繊維やビタミンB、C、鉄、カリウムマグネシウムポリフェノールなど、実にさまざまな栄養素を含みます」(板橋さん※以下敬称略)

佐々木さんの話にもあったように、さつまいもはダイエットフードとしても注目されている。その理由は食物繊維。
「さつまいもの成分は約70%が水分で、20%が糖質、7〜8%が食物繊維です。一日に卵ふたつ分ほどの量のさつまいもを食べれば、食物繊維の不足分を補うことができるんです」。
食物繊維をしっかり摂れれば、腸が整ってダイエットにも美肌にもつながる。それに食物繊維が多いと腹も膨れて満足度も高くなるため、ダイエット食にも最適なのだ。
「米やじゃがいもより血糖値が上昇しにくいため、血糖値が気になる人は主食をさつまいもにするのもいいでしょう。さつまいもはストレスと戦うために必要なビタミンCも豊富で、なおかつそのビタミンCは加熱しても損なわれにくいんです」(板橋)
さらに佐々木さんが気になる情報を教えてくれた。「ここ数年、アスリートやトレーナーの人たちがこぞって大量のさつまいもを買ってくれるんです……」。そう、さつまいもを食べることはカラダを鍛えるうえでも大きなメリットがあるのだ。
「食物繊維やビタミン、ミネラルも理由だと思いますが、実はさつまいものアミノ酸値は小麦やとうもろこしよりも高く、植物では最高水準。実際、オセアニアパプアニューギニアサモアたちの筋骨隆々な男たちもさつまいもを主食にしています。
彼らポリネシア人は我々と同じモンゴロイドですから、日本人の体質とも相性が良く、体力増強効果が期待できるはずです」(山川)
「筋トレの補助食品としても理想的。筋肉の合成と関わりの深いビタミンB6も多いため、タンパク質と合わせて摂取するのが効果的です」(板橋)
ほかにもオーシャンズ世代にとっての恩恵が。
「最近、人気が高まっている紫さつまいもにはアントシアニン色素が豊富。この栄養素は肝臓の機能を改善したり、血液をサラサラにしたりする効果も。また、いもの濃縮エキスである芋蜜には、歯周病や虫歯の原因となるプラーク形成を防ぐことが最近になってわかりました」(山川)

https://oceans.tokyo.jp/article/detail/28436

サツマイモだけを食べるといっても、実際には20もの品種が栽培されており、人々はその味の違いを明確に認識していた。新しい品種をとりいれ、自分の畑になるべくいろいろな特徴をもったサツマイモを栽培することに、人々は熱心であった。
http://www.cdij.org/shikohin/minutes/minutes22_2.html

例えばパプアニューギニア高地人と共生することで知られる腸内細菌は、9割方サツマイモしか食べなくても生きていける体質を宿主にもたらしています。サツマイモは、タンパク質を2%しか含みません。しかしパプアニューギニア人たちは、筋肉質で、とても逞しい体つきをしています。私たち日本人とは違い、彼らの腸内細菌の種類とそのバランスは、人間よりももはや“牛”に近いとさえ言われています。彼ら特有の腸内細菌が、サツマイモの炭水化物からタンパク質をつくり出す酵素を生み出しているのです。

https://biotec1984.co.jp/nkk/bs/06_06.html

「腸内環境」は、私たちの健康に大きな影響を与えます。なかでも、「酪酸菌(らくさんきん)」を多く腸内に持っている人は、長生きであることがわかっています。さらに最新の研究では、新型コロナや花粉症にも驚きの効果をもたらすこともわかってきました。

パプアニューギニア高地人たちの全身は、しっかりした筋肉で覆われています。だからといって、彼らは特にウエイトトレーニングをしているわけではありません。しかも、たんぱく質摂取量は、私たち日本人の約半分です(日本人の1日あたりのたんぱく質摂取量は約80g、パプアニューギニア人は約40g)。

彼らの主食はさつまいもです。1日に1.5㎏ものさつまいもを食べています。肉は年に1回のお祭りのときに豚肉を焼いて食べるくらいです。つまり、たんぱく質を摂らなくても、さつまいものでんぷん(糖質)だけで筋肉質な体でいることができるわけです。

パプアニューギニア高地人の腸のなかには「窒素固定菌」がいます。彼らがさつまいもを食べると、それが代謝され腸内でたくさんの窒素が生まれます。窒素固定菌はこの窒素を食べ、その結果としてアミノ酸が生まれます。このアミノ酸たんぱく質となり、筋肉になるのです。

実は太平洋戦争時に、パプアニューギニアで捕虜となった日本人がいたのですが、彼らはさつまいもを筋肉に変えることができず、ガリガリにやせてしまいました。なぜでしょう? いま腸の研究が飛躍的に進み、さまざまなことがわかってくると、パプアニューギニア人と日本人の差は腸内細菌の差なのではないかと気づきます。

パプアニューギニア人はさつまいもを食べて筋肉を増やす。日本人は海藻や豆、野菜、果物を食べて筋肉を増やすのです。地域による食物の差が、腸内細菌を変え、その土地のメインの食材で生きていける体になっているのです。

海藻を食べて、酪酸を腸のなかで増やすことのほうが、ずっと自然で、日本人らしい筋肉の増やし方なのです。

しかも、酪酸が増えると新型コロナウイルスなどの感染症にもかかりづらくなるなど、さまざまな副次効果があります。通常の食事から摂取できるので経済的でもあります。

ぜひ「プロテインよりも海藻を」と覚えておいてください。

https://note.com/gentosha_dc/n/nfea9e2c6314e

パプアニューギニア人たちはみな全身がみっちりとした筋肉で覆われており、日本人と比べてもはるかに筋肉質な体格をしている。

だが彼らの主食はサツマイモで、肉はほとんど口にしない(お祭りの際、年に2~3回ほど豚肉を焼いて食べることがあるようだが)。つまり、動物性たんぱく質をほとんど摂取していないのだ。彼らのたんぱく質摂取量は、私たち日本人の平均(1日あたり約80グラム)の半分ほどしかない。また「何か特別な筋トレをしている」というわけもない。

にもかかわらず、彼らは素晴らしい筋肉質の体をしている。ほぼサツマイモのでんぷん(糖質)だけで筋力や筋肉量を維持できているのだ。

その理由を探るためにパプアニューギニア高地人と日本人の腸内細菌を比較調査したところ、彼らの腸には日本人にはほとんど見られない特殊な腸内細菌が多く存在していることがわかった。そのひとつが「窒素固定菌」という細菌だ。

パプアニューギニア高地人がサツマイモを食べると、腸内で分解されて窒素が発生する。すると、窒素固定菌によってその窒素から筋肉の材料であるアミノ酸が生成される。そのアミノ酸から筋肉ができる――。そう考えられている。

彼らの筋肉は肉のたんぱく質ではなく、「腸内細菌が窒素からつくった独自のプロテイン」でできているというわけだ。
筋肉の多い日本人の長寿者には「酪酸菌」が多い

日本人がパプアニューギニア高地人の真似をして、同じようにサツマイモばかり食べても筋肉をつけることはできないだろう。たんぱく質不足になってガリガリにやせてしまうのがオチだ。日本人の腸内細菌は、彼らのそれと違って窒素固定菌がほぼ存在していないからだ。

だが日本の長寿地域での研究では、肉を食べなくても、たんぱく質の摂取量が多くなくても、筋力が衰えず、年齢を重ねても元気で活動的に暮らしている人が大勢いることが判明した。そこには、やはり、日本人独特の腸内細菌が関係しているのだ。

日本人の腸内細菌は世界的に見ても非常に特殊である。例えば日本人の約90パーセントに、海苔などの「海藻」を分解する酵素を持った腸内細菌の存在が認められている。こうした腸内細菌を持っているのは、隣国である中国を含む世界各国では約15パーセント程度しかいない。日本人と中国人の遺伝子は非常に似ているのに腸内細菌はまったく違うのだ。

この特有の腸内細菌のおかげで、日本人は海藻に含まれる「ポルフィラン」という炭水化物を分解して栄養源(エネルギー)に変えることができる。民族によって腸内細菌は異なるため、栄養学も十把一絡げに論ずることはできないのだ。

https://president.jp/articles/-/70389?page=2

村人は、普段あまり動物性蛋白質をとっていません。豚や鶏を飼っていてもそれは売るためのもので、食べるためではないのです。しかし、彼らの体は、とても肉好きが良く、筋肉質です。実は、パプアニューギニアの高地の人々の体には、サツマイモを食べて、それを筋肉にする酵素があると言われています。彼らの健康は、サツマイモに委ねられているのです。
https://www.png-japan.co.jp/blog/2011/01/post-179.html

 腸内細菌の窒素固定機能は、低タンパク食の集団でのみ維持されていると想定されるため、本研究ではパプアニューギニアにおいて「生きた」腸内細菌を収集する。フィールド調査と細菌学の技術を組み合わることで、栄養学の常識に挑戦する研究である。
4.将来的に期待される効果や応用分野
人間の腸内細菌が空中窒素を固定し、タンパク栄養機能に関与するメカニズムを明らかにすることで、家畜飼養にかわる動物性タンパク生産技術の開発、およびタンパク不足による健康問題の解決が可能になると期待される。

https://research-er.jp/projects/view/106701

 

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