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tDCS(経頭蓋直流刺激) 脳卒中の治療法 脳に電気を流して治療する うつ病・不安・統合失調症・パーキンソン病・アルツハイマー病・慢性疼痛

 

tDCS(経頭蓋直流刺激) 脳卒中の治療法 脳に電気を流して治療する うつ病・不安・統合失調症パーキンソン病アルツハイマー病・慢性疼痛

 

脳に電気を流して治療する!?脳卒中の治療法『tDCS(経頭蓋直流刺激)』とは?

tDCS(経頭蓋直流刺激)は、電流を用いて脳の特定部位における神経活動を調節するという非侵襲的かつ痛みのない脳刺激方法です。神経活動を増加または減少させるために一定の低強度の電流が頭皮に貼付した小さな電極を通じて送達されます。

tDCSへの関心は1960年代にまでさかのぼります。PubMedの検索では、tDCSに関する記事の半分以上が最近のものが多いです。tDCSの様々な用途に関する数多くの研究があるにもかかわらず、その使用は臨床現場で一般的に受け入れられていません。tDCSは主に実験的なままです。

tDCSは、うつ病・不安・統合失調症パーキンソン病アルツハイマー病・慢性疼痛および脳卒中などの多くで試験されていますが、その有効性は決定的ではありません。

tDCSを適用した多くの研究はすでに2015年には出されており、いくつかのレビューでは異なる条件の効力を分析しています。

特定の状況においてtDSCの適用に利用可能な情報を収集することにより、研究者はすべての矛盾するデータを分類することができます。そして、これらは実際にtDSCが有効であることを示しています。

https://nou-reha.com/stroke/11332

脳に微弱電流を与えて記憶力と注意力アップ&痛みの除去が可能と判明

脳に微弱な直流電流を通し脳神経に刺激を与えることで、片頭痛を緩和し、記憶力や注意力をアップさせる効果を期待できる療法「transcranial direct-current stimulation(tDCS)」の研究が進められています。

 1980年代以降、脳に電磁石を近づけ磁場に変化を与えることで微弱電流を発生させ脳神経細胞を興奮させる経頭蓋磁気刺激法(TMS)という手法
片頭痛うつ病に効果を有するとして研究が盛んに進められてきました。このTMSに似た手法として、脳に2mA以下の弱い直流電流を加えることで、鎮痛剤では解消できない痛みを除去できるとしてtDCSが近年、研究開発されています。
https://gigazine.net/news/20140611-brain-electrical-charge/

体に負担をあたえずに脳に対してアプローチする方法として、非侵襲的脳刺激法が心の治療に取り入れ始めています。

当院が行っているrTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)もそのひとつで、2008年より欧米で認可され、日本でも2019年にうつ病に効果ある治療法として認可されています。

そのような非侵襲的脳刺激法のひとつとして、経頭蓋直流電気刺激療法(tDCS)があります。

tDCSは、その機器の簡便さから古くから研究目的で行われてきましたが、近年では非承認医療機器として日本でも販売されるようになってきました。

tDCSとは、経頭蓋直流電気刺激法(transcranial Direct Current Stimulation)になります。

電極の間に直流電流を流すというとてもシンプルな機器なので、費用も安価なこともあり、多領域で研究がすすめられました。

tDCSとrTMSの違いとは?

それでは、同じ非侵襲的脳刺激法のtDCSとrTMSの違いを見ていきましょう。

最大の違いは、tDCSが大脳全体に作用しているのに対して、rTMSはピンポイントで大脳皮質に作用することです。

うつ病などの精神疾患は、脳のネットワークの病気という考え方がされるようになってきています。

rTMSはピンポイントに働きかけられるのに対して、tDCSは全体的な働きかけですので、その効果は弱いだろうと考えられています。

また陰極の場所によって刺激の加わり方が変わってしまい、効果が安定しない可能性もいわれています。
https://www.tokyo-yokohama-tms-cl.jp/tdcs/

TMS治療(経頭蓋磁気刺激)とは
 TMS(経頭蓋磁気刺激)治療とは、反復経頭蓋磁気刺激法(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)を略したもので、厳密にはrTMSと言います。 
https://tokyo-brain.clinic/others/tms/1470

TMS治療とは、磁気のエネルギーで頭蓋骨を超えて脳で電流を起こし、ピンポイントで電気刺激する方法です。
アメリカでは2008年に、うつ病へのrTMS療法の適応が認められました。

副作用の少なさや治療期間の短さといったメリットもあり、日本でも要件は非常に厳しいですが、2019年6月より保険適応となりました。

海外ではうつ病だけでなく、2018年にはアメリFDA強迫性障害(OCD)に適応が認められるなど、さまざまな病気に適応が拡大されようとしています。

TMS治療のうつ病うつ状態への効果

TMS治療が海外で認められるきっかけになったのは、アメリカ・カナダ・オーストラリアの3か国で行われた臨床試験です。

薬物療法では難治であった301名の患者さんでrTMS療法を行いました。

この結果、うつ病の評価方法であるHAM-Dでは有効となりましたが、うつ病の精神症状を中心に評価するMADRSでは有効な傾向という結果にとどまりました。

これを受けてアメリカは一時承認を見送りましたが、副作用が少ないことや抗うつ剤と同等の効果を示したことから、2008年10月に承認されました。

お薬の抵抗を示すうつ病の患者さんで、3~5割程度に効果が認められることが報告されています。

そして再発率についても薬物療法より少ないという報告されていますが、再発予防の治療方法が確立されていません。
https://cocoromi-mental.jp/cocoromi-ms/psychiatry-disease/depression/tms/

3~5割程度のうつ病患者さんの症状が寛解(元の状態に戻る)すると言われています。

一見すると低いように思われますが、これは「治療抵抗性うつ病」という難治の方を対象とした場合になります。

なかなか治らないうつ病の方を対象としているため、どうしても治療効果が少なくなってしまいます。

しかしながら反対にいえば、お薬で治らない難治な方でも半数近くの寛解が認められるということになります。

治療反応でみると、6~7割という報告がなされています。

https://www.tokyo-yokohama-tms-cl.jp/about-tms/effect/

https://neurophys11.hatenablog.com/entry/2018/01/10/151132

 

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