グラスフェッドバターとは?
「グラスフェッドバター」とは、
牧草(grass)だけをエサ(fed)として飼育された牛のミルクで作られたバターのこと。
一般的なバターより口が当たりが軽く、上品なコクとあっさりとした味わいが特徴です。
近年ブームになっているバターコーヒーの材料として、メディアなどで話題になっています。
国産のグラスフェッドバターはとても希少!
日本で販売されているグラスフェッドバターのほとんどは、
オーストラリアやニュージーランドからの輸入品です。
日本ではコストや土地の広さなどの兼ね合いから、
牧草だけで牛を飼育するのはとても難しいのだとか。
一般的な乳牛には、
牧草にトウモロコシなどの穀物を混ぜた配合飼料を使うことが多いそうです。
そのため国産のグラスフェッドバターはとても希少で、その分価格も高めになります。
輸入品なら一般的なバターの1.5倍ほどの価格で購入できますが、
国産品はなんと約10倍の価格になることも!
それだけ手間や時間をかけて、大切に作られていることがわかります。
一般的なバターとどう違うの?
一般的なバターとグラスフェッドバターは、
どのような違いがあるのでしょうか?
詳しくみていきましょう!
色が濃い黄色
グラスフェッドバターを開封してまず驚くのが、
一般的なバターより濃い黄色をしていることです。
牧草だけで飼育された牛のミルクにはカロテンが含まれており、
その色素がバターに移行するためだと言われています。
上品であっさりとした風味
一般的なバターは香り高く濃厚なコクがありますが、
グラスフェッドバターは上品なコクとあっさりとした後味です。
しかし、バターの風味はしっかりとあるので、
バターコーヒーに加えても重たくなりすぎず、
芳醇な風味を楽しむことができます。
不飽和脂肪酸を含む
バターの約80%は脂肪でできています。その脂肪の質の違いこそが、
グラスフェッドバターの魅力のひとつ。
一般的なバターには飽和脂肪酸が含まれていますが、
グラスフェッドバターには不飽和脂肪酸という良質な脂肪が含まれています。
不飽和脂肪酸とは、魚や植物に含まれる脂肪のことで、
人間の体内で合成できないため食物から摂取する必要があります。
どんな料理に使うのがおすすめ?
グラスフェッドバターを使った飲み物といえば、
やはり「バターコーヒー」。
コーヒーにバターを加えるとは驚きですが、しっかりと攪拌して乳化させることで、
リッチなカフェオレのような風味に仕上がります。
「手軽に作れて腹持ちがいいから」と、朝食代わりに飲む方が増えているそうですよ。
バターコーヒーには必ず無塩のグラスフェッドバターが使われます。
一般的なバターを使うと、味わいが重たくなりすぎてしまうので注意しましょう。
また、グラスフェッドバターは料理やスイーツにも使うことができます。
加熱するとミルクの風味が引き立つので、
まずはバタートーストでそのおいしさを楽しんでみるのがおすすめです。
料理に加えるとあっさりとした味わいに仕上がるので、
素材本来の風味を活かしたいときや、
バターの風味は苦手だけどコクが欲しいという方はぜひ試してみてくださいね!
https://www.kurashiru.com/articles/9c52752c-ba01-467a-af26-c7a1ffa44a96
牛肉は肥育方法の違いで大きく2種類に分類されます。
一つは日本で一般的に多く流通している「グレインフェッドビーフ」です。
こちらはGrain=穀物、人工的に配合した穀物を与えて育てられた牛肉のことです。
そしてもう一方が「グラスフェッドビーフ」です。
こちらはGrass=牧草、基本的に牧草のみを食べて育った牛肉を指します。
グレインフェッドビーフはより短期間で牛を大きく育てるため、
また脂身が多く入り霜降りにするために、
カロリーの高いトウモロコシなどの穀物を与えて育てます。
一方グラスフェッドビーフは自然に近い環境で放牧され、
餌は原則新鮮な牧草のみ、
穀物はほぼ与えずに育てられます。
赤身が多く低脂肪な肉質
グラスフェッドビーフは牧草のみを食べて育つので、
脂肪が少なく赤身が多い肉質です。
また、グレインフェッドビーフが牛舎の中で運動を制限しながら育てられるのに対し、
グラスフェッドビーフは広大な土地で適度に運動しながら育つため、程よく引き締まった肉質になります。
赤身が多く、高タンパク・低カロリーであることから、
体作りを大切にするアスリートなどからも注目されている食材です。
たくさん食べても、脂が少ないため「もたれ」づらく、
良質なタンパク質を多く摂取することができます。
また、一般的なグレインフェッドビーフと比べて、
人間の体内では作れない不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸や牧草由来のβ-カロテンが多く、
脂肪燃焼を助けるといわれる共役リノール酸などが多く含まれます。
https://www.bronco.co.jp/feature/meat/grass-fed-beef/
牛の飼育方法「グレインフェッド」と「グラスフェッド」はどう違う?
牛の畜産方法には、大きく分けて2つの種類があります。
ひとつは、おもに穀物で飼育される「グレインフェッド(grain-fed)」。
牧草で肥育した後、一定期間、人工的に配合した穀物を与えて育てるもので、
ショート(出荷前80~100日穀物で肥育)
ミドル(出荷前120~180日穀物で肥育)
ロング(出荷前200~240日穀物で肥育)
という種類に分けられます。
栄養バランスに優れ、かつ高エネルギーな穀物を食べて育つため、柔らかでサシが入った霜降り肉となります。
日本、アメリカ、カナダで育てられる牛はほとんどがこの「グレインフェッド」です。
「グラスフェッド」での飼育を行っているのは、おもにニュージーランドとオーストラリア。
ニュージーランドでは特殊な例を除いて牧草飼育ですが、オーストラリアは「グレインフェッド」と「グラスフェッド」両方での飼育を行っています。
ちなみに、「パスチャーフェッド(pasture-fed)」という飼育方法もありますが、
これは、肉質が柔らかくなるといわれるマメ科やイネ科の植物だけを与えるもので、
「グラスフェッド」とは別のものです。
こう聞くと、「グラスフェッド」で育てられた牛の方が、
自然で安全なイメージがあり好ましい印象ですが、
この飼育方法は日本ではほとんど行われていません。
理由は、国土の狭さ(グラスフェッドで1頭の牛を育てる場合、
1ha(100m×100m)もの土地が必要)や、牧場整備の労力不足、
飼育期間が長いわりに出荷量が少ないため流通に乗りにくいなど、さまざまな問題があるためです。
https://cookbiz.jp/soken/news/grassfed/
https://kinarino.jp/cat4/41080
[rakuten:horizonfarms:10000222:detail]