塩素を簡単に除去する方法4つ!
水道水を半日〜1日程度日光にさらす
最も経済的で今からでもすぐに取り組める塩素除去の方法は、水道水を日光にさらすというものです。太陽の光に含まれる紫外線には塩素を分解する力があり、半日から1日ほど日光にさらせば塩素を抜くことが可能です。
室内に水道水を放置するだけでも塩素を減らすことは可能ですが、1日放置しただけでは水道水中の塩素をすべて除去するのは難しいので、日光にあてることが大切です。
ただし、塩素を含まない水の中では雑菌が繁殖しやすくなるので、日光にさらした水を飲むことでお腹を壊してしまう可能性があります。夏場にこの方法を取り入れることは避けたほうがいいでしょう。
水道水の塩素を除去するための超簡単な4つのポイント -なごや水道職人 -名古屋の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理
水道水を煮沸する
水道水を沸騰させると、水の味に影響する残留塩素とトリハロメタンはを揮散除去することができします。沸騰してからフタを外して、数分間10~30分程度は加熱を続けてください。電気ポットの「カルキ抜き機能」でも同様の効果が得られます。
沸騰後の水を冷蔵庫で冷やすと、塩素の臭いがないおいしい水を飲むことができます。
◇ 短時間の沸騰は危険!トリハロメタン対策のために必ず沸騰後5分以上加熱する
水道水のトリハロメタンを除去するためには、沸騰してから最低でも5分以上の加熱が必要です。
トリハロメタンは水温が上昇すると増加する性質があり、沸騰直前に加熱前の1.0~3.6倍になるというデータがあります。
出典:煮沸による高度浄水処理水のトリハロメタンおよび全有機ハロゲン(TOX)濃度の変化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jec1991/15/1/15_1_137/_pdf
5分ぴったりで沸騰を止めてしまうと、かえってトリハロメタンが増えてしまうので注意が必要です。トリハロメタンを除去するためには、5分ジャストで加熱を止めず、10~30分加熱したほうが安心です。
また、電気ポットを使う場合、沸騰の操作を数回くり返すことで、トリハロメタンを除去できます。
水道水は沸騰させて残留塩素抜きを行うと安全に飲める!煮沸の方法や注意点 | 安全・安心な富士山麓の天然水を使用したウォーターサーバー・宅配水 ウォーターサーバーのうるのん【TOKAIグループ 公式】
水道水にレモン汁を加える
輪切りしたレモンまたはレモン果汁を水道水に入れるだけで、簡単に塩素を取り除くことができます。これは、レモンに含まれるビタミンCが塩素に反応して化学反応を起こすためです。
レモンの量は、コップ1杯に対しレモン汁数滴で問題ありません。市販されている容器に入ったレモン果汁でも塩素は除去できます。また、ビタミンCが豊富なキウイやオレンジでも同様の効果があるため代用可能です。
5滴でも塩素は除去できるそうです。
水道水の塩素を除去する方法を実験!放置、沸騰、レモン、お茶、浄水器など | E関心
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水道水を活性炭に漬け込む
水道水に活性炭を入れることで塩素を除去できます。活性炭には、目に見えない細かな隙間が無数に存在しており、その隙間に物質を吸着させる特性があります。塩素も吸着されるため、水道水に活性炭を入れると塩素が除去される仕組みになっています。さらに、活性炭に含まれるミネラルが水道水中に溶け出すため、まるでミネラルウォーターのような仕上がりになります。
この方法で塩素を除去する場合は、水1Lに対して150gの活性炭を漬け込みましょう。あらかじめ活性炭を煮沸消毒し、十分に乾燥させておく必要があります。塩素が完全に除去されるまで時間がかかるため、活性炭を入れた状態で1日ほど冷蔵庫または常温で保存してください。
◇ 活性炭や備長炭などの炭を入れておく
炭は吸着効果を持っていて、水道水に入れた場合は、においの元になる物質を吸着しくれます。そのため、水道水に活性炭や備長炭などの炭を入れておくことで、塩素やトリハロメタンなどの不純物が除去できるのです。
水道水の塩素を除去した後の注意点
日本の水道水は、そのまま飲んでも健康被害がないよう水質が担保されていますが、風味が気になる場合は、自宅でも簡単に塩素を除去することが可能です。しかし、塩素を除去すると、細菌が繁殖する恐れが高まるため注意が必要です。
日の当たる場所や多湿な環境は避ける
なるべく早めに飲み切る(2日以内が目安)
密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保管する
完全に塩素が除去されているとは限らない
除菌方法によっては、すべての菌や金属類を除去できるわけではない
これらに気を付けて、適切に取り扱いましょう。
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